障害がある人とそのご家族が、
横浜の地に暮らすことの幸せを感じていただけるよう、歩んでまいります。
社会福祉法人十愛療育会は、1987年に重症心身障害者施設「横浜療育園」(現在の「横浜療育医療センター」)を 設置運営する法人として設立されました。 「横浜療育医療センター」は、横浜市に初めてできた18歳以上の重症心身障害者が入所できる施設です。
どんなに重い障害がある人も、できるだけ地域をベースとした生活が送れるようご本人やご家族を支援していく、 そして施設はそうした在宅生活を支えるための支援拠点となるとともに、地域での生活が困難になった場合には、 安心して入居し生活することができる場を提供する。 これが、十愛療育会の基本的な考え方であり、横浜市の障害福祉の伝統的な枠組みでもあります。
2016年6月には、新たな重症心身障害児者施設「横浜医療福祉センター港南」が、医療・福祉の両面で より一層充実したサービスを提供する拠点をめざしてスタートしました。 また「横浜療育医療センター」を全面改修し、2017年5月に新たな装いで再出発しました。
「横浜療育医療センター」と「横浜医療福祉センター港南」は、横浜市の中核的施設として、 重い障害がある方たちと家族の方々に、次のような機能を提供していきます。
一人一人の個性を尊重し、生活の質を高めるよう支援を充実させること
医療ケアの必要性が高い方たちに応える質の高い医療を提供すること
地域に開かれた施設づくりを進め、より充実した在宅支援機能を提供すること
それらの役割を担う人材を確保し育成すること
一方、2007年には「地域療育センターあおば」、2010年には障害者支援施設「たっちほどがや」を開設し、 より幅広いニーズにこたえる事業を展開しています。
「あおば」は、横浜で初めて民間法人が設置運営する療育センターで、青葉区を主な対象エリアとして、 相談、診断治療、療育、地域支援など障害がある児童とその家族を支援する機能を提供しています。 これからはより幅を広げた子育て支援機能を提供していきたいと考えています。
「たっちほどがや」は、緑豊かな「たちばなの丘公園」の一角にあって、 入居者の日々の生活がより充実したものになるよう、工夫を重ねています。 2017年から、特別支援学校卒業生など通所を希望される方の受け入れ拡大と、 主に重症心身障害児の放課後デイサービスを「たっちいずみの」(泉区)で実施しています。
これら十愛療育会の施設や事業の運営を支えているのは、熱意と献身的な志を持った職員です。 職員一人一人が大いに力を発揮し、専門性を高めていくことが、何よりも大切だと考えています。
これからも、社会福祉法人十愛療育会は、障害がある人とそのご家族が、 横浜の地に暮らすことの幸せを感じていただけるよう、歩んでまいります。
理事長 田中 博章